【必見】ラプソードを導入するメリット・デメリット5選~野球にデータは必要なのか~
デジタル化が進む世の中にあって、野球界でもデータ化が進み、特に最先端技術の機材として注目を集めているのが、ラプソードです。
ラプソードとは、投球や打撃の様々な細かい数値が即座に測定出来る、野球の最先端機器です。
メジャーリーグでは、全30球団が導入し、日本でも導入が進んで来ています。
高校野球界でも、強豪校などの一部では、導入している高校もあります。
現在の野球は、従来の感覚で指導してきたものから、論理で指導する形にシフトしてきています。
もちろん、指導者の方も、ご自身がプレーヤーとして指導してきたころとは、現在の野球が変わってきていることは理解しているため、現在の野球の知識を吸収しようと努力されています。
実際に、多くの中学野球クラブチームや、高校野球レベル以上であると、トレーナーさんなどと契約を結び、怪我の予防や専門的な指導を仰いでいるチームは多いです。
しかし、スマホなどで子供でも簡単に検索が出来る世の中にあって、指導にも、説得力が求められてきています。
しかし、数値化となると、ラプソードは高額な機器であることなどから導入に二の足を踏むケースもある様です。
筆者も子供の頃、近所のバッティングセンターにストラックアウトが出来る様になり、そのストラックアウトで球速数値が出るようになった時、少し高くても、ドキドキしながらも喜んで使用した記憶があります。
ストラックアウトが目的なのに、一球ごとに球速表示を確認し、一喜一憂したことを覚えています。
そうです。選手は、自分の数値が知りたくなるものなのです。
より一層、選手の成長を考えた時、後で後悔しないために、導入できるものは導入したいと考えるのが、指導者や選手であると思います。
そこで、祖父から息子まで家族全員野球好きという野球一家で育ちの筆者が、経験とリサーチを基に、実際にラプソードを導入した場合のメリット、デメリット5選をご紹介いたします。
チームや選手の更なる成長のために、是非、最後までご覧下さい。
目次
ラプソードのメリット・デメリット5選
では、ラプソードには実際、どの様なメリット・デメリットがあるのでしょうか。
ラプソードを導入するメリット5選
- 実力を数値として測定できる
- 一定期間後に再測定することで、レベルアップが明確にできる
- 動画により、体の動きが明確になる
- 体の動きが明確になることにより、個々に合った目標や、体の動かし方が明確になる
- 怪我予防にも繋がる体の動かし方の指導が出来る
ラプソードを導入するデメリット5選
- 導入費用が高い
- 購入したとしても、正しい使い方が分からないことが多い
- 導入しても、測定のみで終わってしまうケースが多い
- 測定のみで終わってしまうと、数値ばかりにこだわってしまい、体の使い方が間違った方向に進んでしまうことがある
- 測定のみで終わってしまうと、数値ばかりにこだわってしまい、怪我に繋がる可能性がある
といったメリット、デメリットがあります。
デメリットさえ克服出来れば、メリットは大きいと言えるでしょう。
なお、当社では、こういったデメリットを克服した、ラプソードによる野球数値測定・解析・指導やアプール動画のアップといったサービスを行っております!
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ラプソードとは
次に、そもそもラプソードとは何かということです。
ラプソードとは、
- 近年、MLB30球団、NPB数球団が導入している野球ピッチング、バッティングのデータを測定・分析するポータブルトラッキングシステム(行動を記録・追跡すること)
- 投球の計測は、球速・ボールの回転数・回転軸・変化量など、詳細なデータをリアルタイムで取得可能
- 打撃の計測は、飛距離・回転数・回転軸・打球速度・打球角度などの詳細なデータをリアルタイムで取得可能
な最新機材です。
また、ラプソードを使用することで、
- 感覚と実際のフォームとのギャップ
- ボールにキレやノビの確認
- 飛距離がある打球か
などを確認できます。
まさしく、今まで感覚で行ってきたものを数値化することで、論理的に指導や確認ができるものと言えます。
実際にラプソードで測定できる項目としては、ピッチング用ラプソードでは
- 球速
- 回転率
- 変化に影響を与える回転率
- 回転方向ストライクゾーン分析
- 回転効率
- 縦および横の変化
- 3D投球軌跡
- リリース時の腕の高さ
- リリース時の腕のサイドの角度
- リリース直後のボールの上下の角度
- リリース直後のボールの左右の角度
また、バッティング用ラプソードでは、
- 打球の初速度
- 打球角度
- 打球方向
- 飛距離
- 回転率
- 回転方向
- 3D打球軌跡
といった多くの項目が確認できるものです。
確認だけでは終わらず、解析や正しい指導があることで、より効果的に使用できるものと言えるでしょう。
【関連記事 ピッチングデータやバッティングデータの目標値などについては、別記事にも紹介しています!是非、ご覧下さい!】
実際のラプソードを使用した例3選
では、実際にラプソードを導入した事例を紹介致します。
神奈川県 立花学園
神奈川県の立花学園です。
エース投手は、ラプソードで、球の軌道を確認しているそうです。
これまで感覚に頼っていた、「ボールの伸び」「変化球のキレ」などといった球質を、数値でラプソードがと示してくれるため、同じ方向の球種であるカットボールとスライダーの軌道を確認出来ているとのことでした。
また、立花学園の志賀正啓監督のコメントです。
「1番の目的は、自分の投球を『客観視』してもらうためでした。感覚と実際に出た数値を即座にすり合わせることで、フィードバックが早くできる」
球児も活用するラプソード 回転数2100→2400に | バーチャル高校野球 | スポーツブル (sportsbull.jp)
【参考 :朝日新聞デジタル】
奈良県 天理高校
強豪高校で有名な天理高校も導入した事例があります。
2021年に日本ハムドラフト1位で入団した達孝太選手は、尊敬するダルビッシュ選手がラプソードを導入しているのを見て、父親に頼み込んで購入してもらったそうです。
ダルビッシュ選手は、SNSなどで自身のトレーニング動画をアップするなどし、データを活用し、新しいトレーニングを取り入れることで有名です。
【参考 :ダルビッシュ選手のYouTubeチャンネル トレーニング動画】
ラプソードを実際に使用してみて、達選手は、
リリース時のひじの位置や手首の角度などを変えながら、理想の球を追求してきた。「同じ145キロでも、球の質はいろいろあることがわかった」。
球児も活用するラプソード 回転数2100→2400に | バーチャル高校野球 | スポーツブル (sportsbull.jp)
といったコメントをしています。
効果は絶大で、強豪校である健大高崎(群馬)戦では、自己最速を更新し、148キロを計測。8奪三振で完封をしました。
特筆すべきは、球速よりも回転数です。一般的に、回転数が多い程、打者は伸びを感じると言いますが、達選手は元々、ストレートの回転数が2100回転ほどであったそうですが、ラプソードを導入して約4ヶ月で2400回転まで上がったという結果が残っています。
エンゼルス大谷翔平選手のデータ
2021年、大谷翔平選手は、MVPを獲得するなど、大きく飛躍しました。
打球のデータとして、メジャーリーグに挑戦した2018年以降と比較して、打者としての数値が大きく変わった点は、
- 2021年の平均打球速度は150.6kmと1番速く、メジャーリーグ全体6位
- 2018年から2020年までは平均打球速度は150km以下
- 打球の角度は16.6度と、2018年から2020年までより大きく飛躍している
といったデータが残っています。
投手としても
- 2021年は球速がストレート、変化球ともに上がっている
- スライダーは、スピードが上がっても、変化量が変わっていない
というデータが残っています。
飛躍の理由には、
- 打者としては、打球速度と打球角度に影響がある
- 投手としては、球速が上がっても変わらない変化量が影響している
が数値としても分かります。
【関連記事 一流選手のマインドについてや、バレルゾーンについては、別記事でも紹介しています!是非、ご覧下さい!】
まとめ
いかがでしたでしょうか。
近年の野球は、こういった最先端技術を導入し、より選手が成長していった例が多くあります。
実際に多くのプロ野球選手が自主トレーニングに導入している実績もあります。
しかし、中学・高校野球といった、学生が使用するには、二の足を踏んでしまう様々な事情もあるでしょう。
測定だけで終わってしまえば、例えば力任せに投げたり、打ったりしてしまう危険性はあるでしょう。
では、指導者や保護者の方がプレーヤーだったころを思い返すとどうでしょうか。
ラプソードの様な機器があれば、使用してみたいと思うでしょう。
筆者は、もし自分の時代にあれば、絶対に使用したい!と思っていました。
そうです!小中高校生の球児にとって、どのレベルに達しているのかということは、数値化されることで、1つの目標になることは間違いないのです。
今回、野球に数値が必要かということで、ラプソードについて調査しましたが、結果として数値が示されると、
「良い物は認め、取り入れた方が良い」
という結論に達しました。
今回の記事を読んで、導入を検討しようとお考えになられた方は、是非、ご連絡をお気軽に頂ければと思います!
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