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【注目】第94回選抜高校野球大会の見どころ、各チーム注目選手一覧~第3日目・4日目~

2022年3月18日

プロ野球がオフシーズンの中、選抜高校野球大会を心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。

高校野球は、プロ野球には無い、特別な感情や雰囲気があり、見る者の心を動かす力があります。
一球にかける想い、仲間を想う気持ち、応援する人の想い、一発勝負だからこそ、見る者を惹きつけます。

2022年選抜高校野球大会の選考会は、昨年に引き続き、新型コロナウィルスの影響でオンラインにて行われました。
一般選考29校、21世紀枠3校の計32校が選出されましたが、一部選考において、物議を醸す事態となりました。

しかし、選考された高校、選手には、自信を持って大会に臨んでもらいたいと思います。

選考されたチームは、強豪、古豪から、春夏通じて初出場のチームが4校と、多彩な顔ぶれが揃いました。

今年は、新2年生が「ビック4」と呼ばれる将来を有望視される選手が揃うなど、盛り上がりを見せていますが、新3年生にも逸材揃いと、注目ポイントが多くあります。

新型コロナウィルスの影響で、各校の練習環境が限られる中で、各校がどの様な仕上がりを見せてくれるのか、期待が膨らみます。

3月18日からの同大会では、ウィルスを吹き飛ばす程の暑い熱戦が予想されますが、祖父から息子まで、皆野球経験者である野球一家の筆者が、経験とリサーチ結果を基に皆様でより一層、選抜高校野球を楽しむために、1回戦の組み合わせを元にした、見どころと各チーム注目選手2選手ずつをまとめました。

記事を元に、一層、高校球児の活躍に注目して見て下さい。

※ 今回は大会第3日目・4日目の組み合わせに基づく記事です。

【大会1日目・2日目はこちらから↓】

【大会5日目・6日目はことらから↓】

目次

大会第3日目

好投手が多く出場する3日目、好打者も多く出場するため、投打の対決が注目されます。また、総合力の高いチームも多いだけに、接戦が予想されます。

第1試合 山梨学院(山梨)対 木更津総合(千葉)

見どころ

2年ぶり5回目出場の山梨学院と、6年ぶり4回目出場の木更津総合の関東勢強豪校同士の一戦です。
山梨学院はチーム打率.409を誇る打力が売りのチームです。対する木更津総合は、プロ注目の右腕越井投手を擁する総合力が売りのチームです。
好投手を攻略できるかどうか、注目の一戦です。

地方大会:山梨学院  8勝1敗
    :木更津総合 10勝1敗

チーム紹介動画

山梨学院 

【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6616270

木更津総合

【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6590944

注目選手

山梨学院 鈴木斗偉(3年)

右投左打 175㎝ 76㎏

強力打線を率いる打線を牽引する内野手(セカンド)です。主に1番を打ち、地方大会では、打率.629と出場選手中トップの成績を残しました。また、本塁打3本、盗塁6個と、長打と足でも魅せます。
好投手、越井選手に対しても打撃が発揮できるか注目です。

山梨学院 榎谷礼央(3年)

右投右打 179㎝ 76㎏

最速144キロを誇る右腕で、地方大会では防御率1.05、与四球率1.67と安定した投球を披露しました。
昨夏から着手したフォーム改造の成果を、甲子園の舞台で発揮できるか、注目です。

木更津総合 越井颯一郎(3年)

右投右打 178㎝ 75㎏

プロ注目の右腕です。最速146キロの直球は、常時140キロ台を計測し、キレのあるカーブ、スライダー、チェンジアップを持ち合わせています。
自他共に認める「練習の虫」で、地道な練習を積み、粘り強い下半身を産みました。
結果として、地方大会では、防御率0.93と圧巻の数字を残し、4完投とスタミナも十分です。
強打の山梨学院を抑えることができるか、注目です。

木更津総合 山田隼(3年)

右投右打 174㎝ 70㎏

打線の軸となるのは、主に1番を打つ外野手の山田選手です。
地方大会では、打率.537、5本塁打、20打点、4盗塁と打線を牽引しました。
決して体が大きい選手ではありませんが、長打を打てるバッティングは注目です。

第2試合 日大三島(静岡)対 金光大阪(大阪)

見どころ

38年ぶり2回目出場の日大三島と13年ぶり3回目出場の金光大阪の一戦です。
両チーム久しぶりの出場ですが、両チームとも投手を軸とした粘りの野球が持ち味です。
どちらが相手バッテリーを崩せるかに注目です。

地方大会:日大三島 10勝1敗
    :金光大阪 8勝2敗

チーム紹介動画

日大三島

【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6614473

金光大阪

【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6595267

注目選手

日大三島 松永陽登(3年)

右投左打 180㎝ 82㎏

エースで4番の大黒柱です。投げては140キロの直球をと多彩な変化球で、地方大会では8完投しました。
また、打者としては打率.513を残し、本塁打2本、打点18と、誰もが認める大黒柱です。

日大三島 京井聖奈(3年)

右投左打 174㎝ 70㎏

広角に打てるバッティングが持ち味の内野手で、主にサードを守ります。
地方大会では打率.390、本塁打2本と、松永選手のワンマンチームとは言わせない活躍を見せました。
本大会でも、松永選手を援護するプレーを見せられるか注目です。

金光大阪 古川温生選手(3年)

右投右打 170㎝ 70㎏

小柄ながら最速140キロの直球と2種類の変化球を武器に、地方大会では相手打線を封じ込めました。地方大会6完投とスタミナも十分で、奪三振率9.63は、出場選手中5位の成績です。

金光大阪 岸本紘一選手(3年)

右投右打 174㎝ 71㎏

エースを支える正捕手として、地方大会では打率.457、打点10と主砲の役割を果たしました。
また、主将としてもチームを支えます。粘り強い野球が身上の金光大阪を攻守両面で支えます。

第3試合 高知(高知)対 東洋大姫路(兵庫)

見どころ

4年ぶり19回目出場の高知と、14年ぶり8回目出場の東洋大姫路の実力校対決です。
継投策を中心とした戦略をたて、全員野球で勝利を目指す高知に対し、エース森選手が9試合中6試合を完投して出場した東洋大姫路。投手起用では正反対の対決です。選手起用にも注目していきたい一戦です。

地方大会:高知 7勝2敗
     東洋大姫路 7勝2敗

チーム紹介動画

高知

【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6638539

東洋大姫路

【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6614668

注目選手

高知 髙橋友(3年)

右投左打 183㎝ 84㎏

打線の中軸を打ち、広角に打てるバッティングが持ち味の選手で、主にサードを守りますが、投手陣が継投に入るとマウンドにも立ちます。
地方大会では、打っては打率.387、投げては130キロ後半の直球を軸に17イニングを投げて、防御率1.06と安定した成績を残した中心選手です。

高知 山下圭太(3年)

右投右打 170㎝ 70㎏

継投が軸の高知において、中心投手となる投手です。
地方大会では、チーム最多の41イニングを防御率1.73と安定した投球を披露しました。
変化球主体で打たせて取るピッチングながら強気なピッチングが持ち味です。
一度マウンドを降りて再登板しても実力が発揮できる、気持ちの強い選手です。

東洋大姫路 森健人(3年)

右投右打 170㎝ 69㎏

地方大会で8試合登板、6完投とスタミナ十分な投手です。
最速144キロの直球にフォークやカーブ、カットボールを織り混ぜ、内角を強気に攻めるピッチングスタイルです。

東洋大姫路 岡部虎尉(3年)

右投左打 172㎝ 72㎏

課題の打撃陣の中、今大会で退任となる藤田監督が期待を寄せる選手です。
主将でセカンドを守りますが、地方大会では不振に陥り、打率.219と結果を残せませんでした。
旧チームからレギュラー選手なだけに、ポテンシャルは持っています。
きっかけを掴み、甲子園の舞台で輝きを放つことが出来るか、注目です。

大会第4日目

初出場チームや、21世紀枠の出場校、さらには強豪校同士の一戦と、見どころの多い組み合わせの4日目となっています。

第1試合 國學院久我山(東京)対 有田工(佐賀)

見どころ

11年ぶり4回目出場の國學院久我山と初出場の有田工の一戦です。
國學院久我山は、元メジャーリーガーのイチローさんが臨時講師として訪れたことでも話題となりました。
打線が持ち味の國學院久我山と、エースを中心とした守りで勝ち上がった有田工、打ち崩せるか、守り勝てるか、注目されます。

地方大会:國學院久我山 8勝1敗
    :有田工 6勝2敗

チーム紹介動画

國學院久我山
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6586894

有田工
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6638653

注目選手

國學院久我山 齋藤誠賢選手(3年)

右投左打 177㎝ 73㎏

主に1番センターで出場するリードオフマンは、地方大会で打率5割と高打率をマークしました。
広角に長打が打てる力と、柔軟なバットコントロールが持ち味です。
本大会でもチームを勢いづけるバッティングが披露できるか注目です。

國學院久我山 下川邊隼人選手(3年)

右投右打 182㎝ 75㎏

中心打者として、主にショートを守る選手です。地方大会では打率.371、打点12と、中心打者の役割を果たしました。
球際に強い守備も魅力の選手です。
本大会でも攻守ともにチームを牽引したいところです。

有田工 塚本侑弥選手(3年)

右投右打 168㎝ 66㎏

制球力と縦のスライダーを武器に打ち取る投手です。
小柄ながら地方大会では8試合中6完投と、スタミナもあり、安定した投球を披露しました。
また、打者としても地方大会で打率.471と巧打を見せます。

有田工 上原風雅選手(3年)

右投右打 175㎝ 77㎏

エースの投球に対し、内外角を巧みに使ったリードで支える捕手です。
塚本選手の制球力を巧みに使ったリードは、捕手出身の梅崎監督も認めるところです。
主将としてもチームを支えます。地方大会では打撃に課題が残りましたが、本大会ではバッティングでもチームに貢献できるか注目です。

第2試合 星陵(石川)対 天理(奈良)

見どころ

2年ぶり15回目出場の星陵と、3年連続26回目出場の強豪校同士の一戦です。
強豪校同士ならではの総合力の高い試合が期待されますが、星陵の売りは投手の2枚看板、天理の売りは強力打線と、攻守の売りが分かります。
白熱した一戦が期待されます。

地方大会:星陵 9勝1敗
    :天理 6勝2敗

チーム紹介動画

星陵
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6638713

天理
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6616591

注目選手

星陵 マーガード真偉輝キアン選手(3年)

右投右打 186㎝ 90㎏

アメリカ人の父を持つハーフの選手です。
恵まれた体格を持ち、中学時代にはU15に選ばれました。
制球力に課題がありましたが、昨年秋には改善され、最速141キロの直球と2種類のカットボールを軸に打たせて取るピッチングを披露しました。
冬場にはさらに鍛え込み、本格派への転向を目指しました。本人も手応えを感じていることから、本大会でどんなピッチングを見せるか注目です。

星陵 武内涼太(2年)

右投右打 183㎝ 77㎏

祖父に元プロ野球選手(元南海など 長尾辰雄さん(故人))を持つ投手です。
制球に課題を持ちますが、最速143キロの直球を軸に、地方大会では25イニング登板し、28奪三振と、高い奪三振能力を披露しました。
2年生ながら星陵の投手2枚看板の1人として、本大会でも期待されます。

天理 内藤大翔(3年)

右投右打 176㎝ 84㎏

打線の軸として、4番を打ち、主にサードを守る選手です。
強打が持ち味で、地方大会では、打率.433、本塁打2本、打点10と、主砲の役割を果たしました。
守備面では4失策と課題を残しますが、持ち味の打力を本大会でも発揮出来るか注目です。

【参考動画 :Ritz Baseball Channel(リッツベースボールチャンネル)【≪2022ドラフト候補の内野手/初球逆転2ランホームラン≫父は元Jリーガー!天理の主砲が左翼越えの2ランホームランを放つ!】2021/11/21天理高校2年生・内藤 大翔https://m.youtube.com/watch?v=_PGyKGx7NoU

【関連記事 バッティング練習用のバット選びに関する記事はこちらから↓】

天理 戸井零士(3年)

右投右打 180㎝ 85㎏

内藤選手とともに中軸を担い、ショートを守ります。
地方大会では、打率.433、本塁打2本、打点8と、打率、本塁打は内藤選手と同様の成績を残しました。
主将としてもチームを支え、チームを勝利に導く活躍が出来るか注目です。

第3試合 只見(福島)対 大垣日大(岐阜)

見どころ

21世紀枠から初出場の只見と、11年ぶり4回目出場の大垣日大の一戦です。
只見は、少子高齢化が進む地方の高校で、生徒90名の少数高校から、受け入れ制度を充実化させ、校風同様に粘り強い野球で出場を勝ち取りました。対する大垣日大は、充実した投手力を軸としながら、1試合当たりの平均盗塁が3.33と、出場チーム中トップの機動力を使うチームです。
どちらも様々な戦術を使った粘りの野球が予想されます。

地方大会:只見 3勝1敗
    :大垣日大 7勝2敗

チーム紹介動画

只見
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6605917

大垣日大
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6628126

注目選手

只見 酒井悠来選手(3年)

右投右打 167㎝ 75㎏

地方大会全4試合に先発したエースです。直球とカーブで打たせて取るピッチングが持ち味で、本大会までに精度のアップを目指します。
本大会で、持ち味のピッチングが披露できるか、注目です。

只見 吉津塁選手(3年)

右投左打 172㎝ 68㎏

粘り強い野球が身上の只見において、守備の要、ショートを守り、地方大会では無失策を記録しました。
福島大会では同点のランニングホームランを記録するなど、勝負強さもあります。
また、主将として、部員13名の少数なチームをまとめ上げ、チームの勝利を目指します。

大垣日大 五島幹士選手(3年)

左投両打 172㎝ 75㎏

エースとして、地方大会では防御率1.91を記録し、制球力と変化球の投げ分けが持ち味の選手です。
42イニングを投げて9四死球と、制球力が光ります。
本大会でも丁寧なピッチングを披露できるか注目です。

大垣日大 米津煌太(2年)

右投右打 174㎝ 78㎏

2年生ながら守備の要、ショートを守ります。
軽いフットワークと強肩を武器に、目立つプレーよりも、チームを勝たせるプレーに磨きをかけます。
打撃でも、地方大会では打率4割、1本塁打と結果を残しました。
本大会でも華麗な守備に注目です。

【関連記事 高校野球選びに悩んでいる方はこちらから。参考にして下さい!↓】

まとめ

いかがでしたでしょうか。
早いもので、新型コロナウィルスが流行してから3年目を迎えました。

その影響で、夏の甲子園では、中止や、出場辞退の高校もありました。
また、高校野球ならではのブラスバンドが無くなって、3年目を迎えます。

ブラスバンドは高校野球を彩ります。中にはブラスバンドに憧れて高校進学先を決める学生もいる程です。

今回、プロ野球とは違った、一瞬一瞬のプレーに魂を感じる高校野球独特の瞬間を、より一層輝くものとするため、見どころや全出場校の注目選手をまとめました。

「また来年」が無いからこそ、一瞬の輝きを見せる高校野球が、学生達にとって、マスクが無く、日常のブラスバンドに彩られ、一層、特別な時間となる様に、一刻も早い日常が来ることを、深く願っています。

筆者は、全国の努力する野球少年を全力で応援しています!

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