【注目】第94回選抜高校野球大会の見どころ、各チーム注目選手一覧~第1日目・2日目~
プロ野球がオフシーズンの中、選抜高校野球大会を心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。
高校野球は、プロ野球には無い、特別な感情や雰囲気があり、見る者の心を動かす力があります。
一球にかける想い、仲間を想う気持ち、応援する人の想い、一発勝負だからこそ、見る者を惹きつけます。
2022年選抜高校野球大会の選考会は、昨年に引き続き、新型コロナウィルスの影響でオンラインにて行われました。
一般選考29校、21世紀枠3校の計32校が選出されましたが、一部選考において、物議を醸す事態となりました。
しかし、選考された高校、選手には、自信を持って大会に臨んでもらいたいと思います。
選考されたチームは、強豪、古豪から、春夏通じて初出場のチームが4校と、多彩な顔ぶれが揃いました。
今年は、新2年生が「ビック4」と呼ばれる将来を有望視される選手が揃うなど、盛り上がりを見せていますが、新3年生にも逸材揃いと、注目ポイントが多くあります。
新型コロナウィルスの影響で、各校の練習環境が限られる中で、各校がどの様な仕上がりを見せてくれるのか、期待が膨らみます。
3月18日からの同大会では、ウィルスを吹き飛ばす程の暑い熱戦が予想されますが、祖父から息子まで、皆野球経験者である野球一家の筆者が、経験とリサーチ結果を基に、皆様でより一層、選抜高校野球を楽しむために、1回戦の組み合わせを元にした、見どころと各チーム注目選手2選手ずつをまとめました。
記事を元に、一層、高校球児の活躍に注目して見て下さい。
※ 今回は大会第1日目・2日目の組み合わせに基づく記事です。
【大会3日目・4日目はこちらから↓】
【大会5日目・6日目はことらから↓】
目次
大会第1日目
初日から21世紀枠や「ビック4」の出場、さらには久しぶりの出場校と初出場同士の対決など、注目カードが集まっています。
第1試合 浦和学院(埼玉)対 大分舞鶴(大分)
見どころ
今大会の開幕戦。7年ぶり11回目の出場である強豪浦和学院と、21世紀枠で初出場となる大分舞鶴の一戦です。
両チームとも堅守を誇り、失策数は、浦和学院は出場校中2位、大分舞鶴は5位と、堅い守りが売りのチーム同士の対決になります。
投手力では、2枚看板が売りの浦和学院にやや分がありますが、両チームともに持ち味の堅守で最少失点に抑えれば、少ないチャンスを物にしたチームが勝利を手にする可能性があります。
名門校の浦和学院と、県内屈指の進学校で、文武両道を貫きながら効率的な練習で初出場を果たした大分舞鶴の一戦。軍配はどちらに上がるか見ものです。
地方大会:浦和学院 8勝1敗
:大分舞鶴 4勝2敗1分
チーム紹介動画
浦和学院
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6618457
大分舞鶴
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6652756
注目選手
浦和学院 宮城誇南 選手(3年)
左投左打 173㎝ 73㎏
エース左腕の宮城選手は、最速142キロの直球と多彩な変化球を武器に三振を取れる投手です。
カーブ、スライダー、チェンジアップなどの球種を駆使して、地方大会では37イニング登板で37個の奪三振を奪いました。
浦和学院 金田雄太 選手(3年)
右投左打 181㎝ 80㎏
右のエースであり、大型ショートでもある金田選手は、打線でも主に3番を打ち、主軸となります。地方大会でも、打率.438、9打点を挙げ、投打共に要の選手となります。
大分舞鶴 都甲陽希選手(3年)
右投左打 170㎝ 65㎏
チーム最高打率をマークした主軸。地方大会では打率.452をマークしたシュアな打撃が持ち味のセカンドです。3盗塁もチームトップと足もあります。
大分舞鶴 奥本翼選手(3年)
右投右打 179㎝ 72㎏
緩急を武器に打たせて取るピッチングが持ち味の投手です。打線でも下位ながら、地方大会では打率.333をマークし、チーム最多7打点をマークするなど、勝負強いバッティングが持ち味です。
第2試合 和歌山東(和歌山)対 倉敷工(岡山)
見どころ
春夏通じて初出場の和歌山東と、13年ぶりの選抜出場となった倉敷工業の一戦です。
粘りと機動力を得意とする和歌山東が、破壊力抜群の倉敷工業打線を相手に、普段通りの野球ができるかどうかが勝敗を分けるポイントになるでしょう。
地方大会:和歌山東 8勝2敗
:倉敷工 9勝1敗
チーム紹介動画
和歌山東
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6618907
倉敷工
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6595267
注目選手
和歌山東 麻田一誠選手(3年)
右投左打 175㎝ 74㎏
サイドハンドの最速134キロ右腕。くせ球に、豊富な球種で打たせてとるピッチングが持ち味です。
2種類のスライダーやチェンジアップなどを駆使し、カーブの習得に挑戦中と、的を絞らせないピッチングに磨きをかけます。
和歌山東 森岡颯太選手(3年)
左投左打 180㎝ 93㎏
長打が魅力の中心打者。地方大会でも3本塁打を放ち、存在感のある打者です。
打席回数を増やすため、地方大会では2番を打ちました。
選抜大会での起用方法にも注目です。
倉敷工 日向悠選手(3年)
右投左打 182㎝ 72㎏
地方大会では打率.500を記録し、チームトップの21打点を記録した勝負強いバッターです。主に4番に座ります。出塁率の高い上位打者を4番の日向選手が確実にホームへ返します。
倉敷工 福島貫太選手(3年)
右投右打 174㎝ 84㎏
地方大会では日向選手を上回る打率.513を記録しました。広角に打てるバッティングが持ち味で、三振が少ないのも特徴です。主将も務め、繋ぐバッティングで勝利を目指します。
第3試合 クラーク記念国際(北海道)対 九州国際大付(福岡)
見どころ
初出場のクラーク記念高校と、11年ぶり3回目の九州国際大付の一戦です。秋には九州国際大付に軍配が上がっています。
守り勝つ野球を打ち出すクラーク記念高校ですが、地方大会打率は、出場高中、5位の.364と打率も高いです。
一方、九州国際大付は、長打が魅力のチームで地方大会の本塁打18本は、出場高中で1位の強打を誇ります。平均失策数0.5も出場高中3位と堅守も光ります。
両チームともに投手陣も安定しているだけに、どれだけ打ち崩せるかが勝負の鍵を握るでしょう。
地方大会:クラーク記念国際 8勝1敗
:九州国際大付 13勝1敗
チーム紹介動画
クラーク記念国際
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6615964
九州国際大付
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6614668
注目選手
クラーク記念高校 辻田旭輝選手(3年)
右投右打 182㎝ 80㎏
背番号3ながら最速148キロを武器に防御率1.09を記録し、奪三振率も高い選手です。冬の期間に下半身強化に取り組み、体重を5キロ増やしました。この大会でその成果を見せたいところです。
【参考動画 :ちなハム@北海道ドラフトフリークチャンネル 2022年ドラフト候補 辻田 旭輝(クラーク記念国際高校)https://draftrepo.blog.fc2.com/blog-entry-5501.html】
クラーク記念高校 金原楓(3年)
左投左打 173㎝ 68㎏
じっくりと球を見極め、繋ぐ打撃で、地方大会では打率.481をマークしました。三振も0と、コンタクト率の高い選手です。
九州国際大付 野田海人選手(3年)
右投右打 173㎝ 74㎏
主将で正捕手を務める野田選手は、強肩強打の持ち主です。
キャッチャーとしてのスキルが高いだけで無く、2番手投手としても最速146キロを計測し、先発、救援とこなします。
打っては地方大会で打率.396、本塁打3本と、打者としても注目されます。
【参考動画 :ドラフトレポート 野田海人(九州国際大付)https://draftrepo.blog.fc2.com/blog-entry-5443.html?sp】
九州国際大付 佐倉俠史朗(2年)
右投左打 182㎝ 104㎏
プロも注目する2年生「ビック4」の1人です。
地方大会では、出場選手中2位の5本塁打を放ち、打率も.396と高打率を残しました。西武の森選手を参考にしているという豪快なスイングを見せますが、チームの勝利が1番と、2年生ながら主砲の自覚を見せます。
【参考動画 :ドラフト候補調査隊【ドラフト2023候補】佐倉俠史朗の打撃シーン&打撃フォーム&守備シーンhttps://m.youtube.com/watch?v=r_ZkEWGMg2I】
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大会第2日目
守備力の高いチームや、プロ注目の打者が出場する2日目。レベルの高い守備や打撃が注目されます。
第1試合 広陵(広島)対 敦賀気比(福井)
見どころ
3年ぶり25回目の出場である広陵と、2年連続9回目の出場である敦賀気比の名門校同士の一戦です。
広陵は強打の打線が売りのチームです。対する敦賀気比は、大会屈指の好投手、上加世田選手を中心としたチームです。
打線が打ち崩すのか、または強力打線を抑えるのかが勝負の分かれ目です。
地方大会:広陵 12勝2敗
:敦賀気比 7勝2敗
チーム紹介動画
広陵
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6586894
敦賀気比
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6638653
注目選手
広陵 真鍋慧選手(2年)
右投左打 189㎝ 91㎏
プロも注目する2年生「ビック4」の1人です。
地方大会では、打率.444を残し、打点25は出場選手中トップで、勝負強いバッティングを見せます。
2年生ながら恵まれた体格から放たれる打球は高校生離れしています。
【参考動画 :ドラフト候補調査隊【ドラフト2023候補】真鍋慧の打撃シーン&走塁シーン&守備シーンhttps://m.youtube.com/watch?v=8rW5zGKiQpg】
広陵 内海優太選手(3年)
左投左打 185㎝ 85㎏
真鍋選手とともにクリーンナップを打ちます。状況に応じて長打、巧打を打てる選手です。地方大会では打点22と高記録をマークしました。
真鍋選手とともに強力打線を引っ張ります。
【参考動画 :やまチャンネル 野球youtube 中村奨成を超える長打力!!インの捌きが達人級、内海優太選手の神宮でのプレイ!打投守で活躍し、明治神宮大会準優勝に貢献!https://m.youtube.com/watch?v=l1gJvpXycNI】
敦賀気比 上加世田頼希(3年)
右投右打 180㎝82㎏
エースで4番、さらには主将と、チームの大黒柱です。
投手としては制球力を武器として打ち取る投球が持ち味です。
打者としては逆方向にも長打が打てる巧打者で、チャンスにも強いです。
攻守ともに躍動が期待されます。
敦賀気比 春山陽登(3年)
右投右打 176㎝ 78㎏
主に3番を打つ選手です、変化球に対応できる様になったことで急成長した選手です。地方大会では.563と高打率をマークしました。上加世田選手とともにチームに勝利をもたらすバッティングができるか注目です。
第2試合 長崎日大(長崎)対 京都国際(京都)
見どころ
23年ぶり3回目出場の長崎日大と、2年連続2回目出場の京都国際の一戦です。
両チームともに投手力の高いチームであるだけに、好投手をどちらが打ち崩せるかが鍵を握る一戦となるでしょう。
地方大会:長崎日大 6勝2敗
:京都国際 7勝1敗
【追記】
2022年3月17日、開幕前日に悲しいニュースが飛び込みました。
京都国際高校の部員13名が新型コロナウィルス陽性反応を示したため、出場辞退との報道です。
代替え高校は近江高校とのことです。
一言で「切り替えて」とは言えないニュースです。
出場選手は、幼い頃から様々なことを犠牲にして野球に打ち込んできています。
出場辞退とはいえ、京都国際が第94回選抜高校野球大会に選出された事実に変わりはありません。
一刻も早く、日常のコロナに生活を脅かされない世界になることを深く願います。
【参照 :センバツLIVE! 京都国際がコロナで辞退 補欠1位の近江が出場決定 選抜高校野球 https://news.yahoo.co.jp/articles/1c82d5361bc9d5a985ccfce9673a92d54787490e】
チーム紹介動画
長崎日大
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6638713
京都国際
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6616591
注目選手
長崎日大 種村隼選手(3年)
右投右打 172㎝ 71㎏
完投能力のある投手で、変化球を織り交ぜながら打たせて取るビッチングが持ち味です。
2枚看板の川副選手と継投をしながら相手打線を封じ込めるかに注目です。
長崎日大 川副良太選手(3年)
左投左打 163㎝ 60㎏
小柄ながら球威のある直球と曲がりの大きいカーブが持ち味の選手です。種村選手同様に、継投をしながら相手打線を封じ込めるかに注目です。
京都国際 森下瑠大選手(3年)
左投左打 179㎝ 76㎏
昨年の甲子園での躍進で一躍プロ注目選手となった左腕です。
最速143キロのストレートとキレの良いスライダー、チェンジアップを精度良く投げ込む投手です。各チームが対策を取ってくることが必至な中、どれだけ自分のピッチングが出来るか、注目です。
【参考動画 :やまチャンネル 野球youtube【4K】球速以上のノビと変化球のキレ!夏の甲子園でもエースとしてベスト4!!京都国際エース森下瑠大投手ブルペン投球!https://m.youtube.com/watch?v=_PGyKGx7NoU】
京都国際 辻井心選手(3年)
右投右打 170㎝ 77㎏
小柄ながら正捕手で主将を務め、2塁送球は1.9秒前後と強肩捕手です。
打撃でも地方大会では打率.462の高打率を残し、攻守ともにチームのキーマン
となるでしょう。
第3試合 二松学舎大付(東京)対 聖光学院(福島)
見どころ
7年ぶり6回目出場の二松学舎大付と、4年ぶり6回目出場の聖光学院の実力校同士の一戦です。
二松学舎大付は、硬い守りと中軸が返す打線が売りの、攻守共に安定したチームです。対する聖光学院は、絶対的なエース佐山選手の安定した投球が光るチームです。
両校ともに安定した守備力があるだけに、どちらの打線が打ち勝つかが勝負の分かれ目になるでしょう。
地方大会:二松学舎大付 7勝1敗
:聖光学院 9勝1敗
チーム紹介動画
二松学舎大付
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6605917
聖光学院
【参考動画 :センバツLIVE!】https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6628126
注目選手
二松学舎大付 瀬谷大夢選手(3年)
右投左打 175㎝ 85㎏
打線の中軸を担う外野手で、地方大会では打率.542を記録し足でも4盗塁と、俊足を見せました。
今大会も好打、俊足で走り回れるか注目です。
二松学舎大付 小林幸男選手(3年)
右投右打 180㎝ 85㎏
主将であり、打線でも中軸を打つ一塁手です。
地方大会では打率.440と役割を果たしました。
秋の大会は監督の采配で勝たせてもらったと口にしています。
自分達のチームを作るという目標が果たせるか、注目です。
聖光学院 佐山未來(3年)
右投右打 175㎝ 74㎏
キレのあるチェンジアップやスライダーなど、変化球8種類を操り、的を絞らせないピッチングが持ち味です。地方大会では63イニングで15四球、防御率1.00と完投能力、制球力共に高い投手です。
聖光学院 山浅龍之介(3年)
右投左打 175㎝ 82㎏
巧みなリードと強肩が持ち味の捕手です。エース佐山選手の活躍には欠かせない存在で、東北大会では1度も盗塁を許しませんでした。
今大会も好リード、強肩を披露できるか注目です。
【関連記事 高校野球選びに悩んでいる方はこちらから。参考にして下さい!↓】
まとめ
いかがでしたでしょうか。
早いもので、新型コロナウィルスが流行してから3年目を迎えました。
その影響で、夏の甲子園では、中止や、出場辞退の高校もありました。
また、高校野球ならではのブラスバンドが無くなって、3年目を迎えます。
ブラスバンドは高校野球を彩ります。中にはブラスバンドに憧れて高校進学先を決める学生もいる程です。
今回、プロ野球とは違った、一瞬一瞬のプレーに魂を感じる高校野球独特の瞬間を、より一層輝くものとするため、見どころや全出場校の注目選手をまとめました。
「また来年」が無いからこそ、一瞬の輝きを見せる高校野球が、学生達にとって、マスクが無く、日常のブラスバンドに彩られ、一層、特別な時間となる様に、一刻も早い日常が来ることを、深く願っています。
筆者は、全国の努力する野球少年を全力で応援しています!
【この記事を書いた人はこんな人です!是非、ご覧下さい!↓↓】
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