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【元警察官が解説】安倍元首相銃撃事件から見る日本に不足する命への危機感~増えるテロ行為に備えるべきこと~

2022年7月10日

先日、安倍元首相が銃撃される事件が発生し、世間を大きく騒がせました。
安倍元首相のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

また、事件発生時に付近にいた方々には、衝撃的なシーンであったこととお察しいたします。
心の傷が広がらない様に、お祈りいたします。

さて、今回の事件を機に、様々なメディアから、「警察の警備に対する批判」「SPは何をしていたのか」などと言った声があります。

筆者も元警察官として18年勤務してきた経験から見ると、映像を見る限り、警備の甘さは否定できません。
しかし、現状、「警察官ができること」に目を向けると、「警察官だけで防げることであったのか」ということには疑問が残ります。

そこで、現状の警察に出来る警備と、今回の事件の問題点を紹介し、今後、命を守るためにどうしたらいいのかということを紹介します。
元警察官としての経験や知人警察官からの意見を基に紹介いたします。「日本は大丈夫」という考えを捨て、命を守るために是非ご覧ください。

【この記事は、緊急動画を撮影しています。こちらの動画でも解説していますので、是非、ご覧ください。】


目次

現状の警察の警備対策

元警察官として、自分自身が行った警備経験や知人警察官の意見を基に、現在の警察の警備対策を紹介します。

どんな体制で行うのか

現状の警察の警備対策というのは、今回の様に、人が集まる機会に行う警備の際には、警察官は様々な役割が与えられます。

  • 周辺警護(SPの様なもの)
  • 交通対策(周囲の交通整理)
  • 観衆対策(観ている人の対策)

といった様に、人が多く集まる時には、犯罪に発展することを防ぐことや、警護対象の方を守るために警備に当たります。

人員はどれくらい

警備の大きさによって異なります。前年の観衆人数や予想される人数、場所を基に人員を割きます。

多くの場合は、管轄する警察署や機動隊の派遣をもらって行うことが多いです。

しかし、警察署の場合は、当日の当番員を警備にあたらせるわけにはいきませんので、多くの場合、夜勤明けや、休日返上で行うことが多いのが現状です。

どの様な装備で行うのか

警備の種類によっても違いますが、今回の様なケースで言えば、拳銃所持と防刃衣と想定されます。
配置箇所によっては、拳銃を持っていない場合も考えられます。

どの様に警備をするのか

日本の警備は、基本的に「守る」ことです。なぜなら、配置している警察官にとって、警備する理由となる後ろ盾の法律は、警察法2条しかないのです。

警察法2条は、警察の責務として、「犯罪の予防、鎮圧、及び捜査にあたること…」などと書かれており、抽象的ですが、予防にあたるとの観点から警備にあたっています。

そのため、少し疑わしいくらいでは、対して出来ることはありません。
手でガードして、「まあ、まあ、まあ、まあ…」などと言って、無用なトラブルを避けているのが現状です。


安倍元首相銃撃事件の問題点2点

今回の事件では、大きな問題点は2点と考えます。

後ろががら空きであったこと

【当日の警備状況】

今回の警備の問題は、後ろががら空きであったことです。
映像を見たかぎりですが、配置警察官があまりにも少なすぎます。通常であれば、動線といって、警護対象者への道のりとなりえる箇所には、必ず配置するものです。
今回、手薄であったことが、あそこまで近づけてしまった要因と言えるでしょう。

警察官の訓練及び権限の不足

今回のケースを見ると、あそこまで近づいていて、警護員の誰も近くにいませんでした。通常、警備にあたれば自分の持ち場を視野広く見るものです。

今回、近づけたということは、視野が持てなかったのでしょう。他の人と同じ様に、安倍元首相を見てしまっている警護員もいました。
警護員が見なければいけないのは、観衆です。

また、1発目の銃撃で、安倍元首相に何故、覆い被さらなかったのか。
通常、訓練を受けると、身を盾にして、警護対象者の安全を守る様に訓練されます。
1発目の銃撃ですぐに覆いかぶさったり、安全な場所に避難させたりという行動に出るものですが、誰も近づいていません。
専属のSPは1名であると思いますが、奈良県の警備にあたった方にも、警護経験のある方が複数名、必ずいるはずです。
なぜ誰も守る行動に出なかったのか。改善が必要と言わざるをおえないでしょう。

メディアの方からは、何故、危ないものを持っていて未然に防げなかったのかという意見もありますが、実際、警察官の選挙演説中の警護は難しいです。
というのも、権限が先ほども説明した警察法2条しかないのです。

また、選挙演説の警備は、「選挙運動の妨げにならない様に」といった指示を受けます。
通常であれば、今回の武器を発見した際には、まずは職務質問を実施して、場所を移すでしょう。
しかし、選挙演説中にその様なことをすれば、選挙活動を邪魔されたということで問題になるケースもあるのです。

そうしたことから、職務質問に二の足を踏んでしまうケースは多々あります
命を守るために、また、警察官自身の命も守るための法律整備が急務と間違いなく言えます。


最近の「テロ」疑似行為

今回、安倍元首相の銃撃事件がピックアップされていますが、忘れてはならないのは、最近、日本では「テロ」といっても過言では無い事件が多発しているのです。

という、目新しい事件を見ても分かるように、「死んでもいいから殺してやる」という、事件が多いのです。
共通しているのは、恐ろしいことに1つ。

自分が苦しいのはあいつのせいだ。あいつを殺して自分も死ぬ。

という、他人のせいにして、その人を殺して自分も死ぬという考えです。
少し前までは考えられない行動ではないでしょうか。
もうお分かりだと思いますが、日本の犯罪が変わってきているのです。

【事件の関連記事はこちらです。是非、ご覧ください。】

【注目】17歳による東大前刺傷事件3つの疑問~何のために受験するのか~ | LUIS FIELD (syuhumassigura.com)

【お願い】大阪心療内科クリニック放火事件 ~悲惨な事件を防ぐ3つのポイント~ | LUIS FIELD (syuhumassigura.com)

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命を守るための行動を

いかがでしょうか。

少しでも、警察の実情や、最近の日本の現状がお分かり頂ければ幸いです。
おそらく、今回の事件を契機に、警備体制は変わってくるでしょう。

残念なことに、日本の体制は、失敗が起こってからで無いと、変わらないのです。
しかし、根本的な法整備は、残念ながら日本はずぐには変わらないのが現状です。
変わるとしても、時間がかかるでしょう。

そのため、未然に防ぐには、普段から周囲のひとへの「目配り」「気配り」「心配り」という、昔から言われている人間関係を円滑にするための「3つの配り」が必要ではないでしょうか。

普段から周りにどんな人がいるのか「目を配り」、何か変わったことがないか「気を配り」、悩んでいることがないか「心を配る」ことが出来れば、少しでも、危険な行動を起こす前に防ぐことが出来るでしょう。

そして、皆様にお願いしたいのは、「命を守る行動」です。
少しでも、街中に「おかしいな」と感じる方がいたら、近づかない様にしましょう。

今回の事件を他人事とは思わずに、出来ることをしていきましょう。
時代は変わってきています。日本の犯罪の質も変わってきています。普段から周囲に関心を持ち、自分自身の命や、大切な人の命を守るために備えておきましょう。

最後に、現在SNSを中心に、安倍元首相が搬送された病院や、安倍元首相に対する心無い発信が多く投稿されています。病院は、最善の努力をしたことと思います。
亡くなられた方の誹謗中傷をすることは、本来のSNSの用途とかけ離れています。

是非、その様なことは辞め、未来に向けて考え、行動していくことが、必要ではないでしょうか。

筆者は、今後も有益な情報を随時発信していきます!

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