【注目】17歳による東大前刺傷事件3つの疑問~何のために受験するのか~
2022年1月15日、東京大学の門の前で、受験に来ていた高校生の男女など3人が刃物で切りつけられる事件が発生しました。
被害に遭われた方の、速やかな回復をお祈り申し上げます。
また、受験生の方には、是非、補完措置を取ってあげて下さい!!
さて、この事件、殺人未遂で逮捕されたのは、
なんと高校2年生の17歳男子
であり、受験生でもありませんでした。
犯人は、
「医者を目指して東大に入りたかったが、1年前から成績が上がらず、事件を起こして死のうと思った」
という供述をしているそうです。
この話を聞いて、
疑問1「なんで人を巻き込むの?」
疑問2「高校2年生なのに何で既に追い込まれているの?」
疑問3「精神疾患じゃないか?」
などと思いませんか?
私はそう感じました。
そこで、上記3つの疑問について、リサーチと実際に長年、精神疾患を患ったことのある筆者の経験・知人警察官やメンタルクリニック医師からの意見を基に、3つの疑問の解消と防ぐポイントをご紹介します。
2度と同様の事件を無くすための参考にして下さい。
是非、最後までご覧頂ければ幸いです🙇♂️
それでは、目次に沿ってご紹介します。
目次
東大前刺傷事件の概要
まず、事件の概要についてです。説明します。
2021年1月15日、大学入学共通テスト会場になっている東京大学の門の前で、受験に来ていた高校生男女を含む計3名が刃物で切りつけられ、怪我を負った。警察は名古屋市に住む高校2年生の17歳男子生徒を殺人未遂で逮捕した。「勉強がうまくいかず、事件を起こして死のうと思った」などと供述している。
受験生ら切りつけ 逮捕の高2「事件起こし死のうと思った」供述 | 事件 | NHKニュース
なんとも悲惨な事件です。
被害に遭われた方の早期回復を願っています。また、周囲の方へのケアもして頂きたいと強く思います。
東大前刺傷事件に対する疑問点3点
冒頭であげた疑問点3点について、それぞれリサーチを行いました。
リサーチ結果から見る、筆者の推測も紹介します。
疑問1 なぜ他人を巻き込むのか?
少し前にも、他人を巻き込んで自殺した事件がありました。
大阪心療内科クリニック放火事件です。
【参考 :NHK NEWS WEB 大阪放火事件大阪放火事件 事前準備し混み合う時間ねらいクリニック直行か | 大阪 ビル放火事件 | NHKニュース
【関連記事】別記事でも紹介しています。良かったら見て下さい。↓
両方の事件に共通しているのが、『拡大自殺』であることです。
では、リサーチ結果を紹介し、結果から筆者の推測を説明します。
リサーチ結果1(知人警察官からのリサーチ)
知人の警察官3名に体験を伺いました。
まとめると、拡大自殺をした、または図った(未遂)者は
- 何か失敗した経験があり、そこから歯車が狂う。
- プライドが高い。
- 根拠の無い自信がある。
- 物事を柔軟に受け止められない。
といった思考が強いと感じていました。
リサーチ結果2(記事からのリサーチ)
また、リサーチした結果、専門家のコメントで気になるものがありました。
「自分の人生がうまくいかないのは『他人や社会のせい』と恨みを募らせ、復讐願望を満たそうとすることがある」
なぜ他人を道連れに…「拡大自殺」から浮かぶ他責的傾向 北新地ビル放火 – 産経ニュース (sankei.com)
筆者の推測
リサーチ結果からみて、筆者は、
勉強に失敗したことを、プライドが高い犯人は受け入れられなかったのでしょう。そして、「東大に入れないのは自分のせいではない。」と、他人のせいにしてしまい、怒りの矛先を東大受験生に向けてしまったことで、犯行に及んだのではないでしょうか。
と推測しました。
疑問2 高校2年生なのに何で既に追い込まれているのか?
様々な記事をリサーチし、記事内の著名人(心理学講師など)コメントのみをインプットしてまとめてみました。
リサーチ結果を紹介し、結果から筆者の推測を説明します。
リサーチ結果(記事からのリサーチ)
著名人(心理学講師など)コメントをまとめると、
- 幼いころから優秀とされてきた子は、プライドがあり、困っても抱え込み、時に暴走することがある。
- ・成績が下がった時に、励ましや優しい言葉をかけても良くない。
- ・優しい言葉はプレッシャーになり、「期待に応えなければ」と萎縮しがち。
- ・不合格だったら人生終わりという極端な思考を持っている。
- ・今の10代は、現在の50代の人たちが10代だったころと比べて、「粘り強さ」が大幅に低下しているというデータがある。
- ・「粘り強さ」低下の結果、「志望校を下げる」という現実に対して、コツコツと頑張ることができなくなる。
といったまとめになりました。
【参考 :文化放送 東大の前で受験生が切りつけられた事件。東大の前で受験生が切りつけられた事件。その原因と対策のメンタル医学 ~ニュースワイドSAKIDORI! | 文化放送 (joqr.co.jp)】
筆者の推測
リサーチ結果からして、筆者は、
犯人は、生い立ちからして、失敗(成績が上がらない)したことを受け入れられ無かったのでしょう。
また、プライドがあり、誰にも相談出来なかったのではないでしょうか。
その結果として、現実と向き合って勉強することが出来ず、高校2年生にして追い込まれてしまったのではないでしょうか。
と推測しました。
個人的には、チャレンジもしてないのに、何故諦めるのか。浪人という手立てだってあるのに…と思いますが。
疑問3 精神疾患ではないのか?
様々な記事をリサーチし、知人のメンタルクリニック医師からも伺いました。
リサーチ結果を紹介し、結果から筆者の推測を説明します。
リサーチ結果1(記事からのリサーチ)
記事をリサーチした結果をまとめると、
- 東大前で「僕は来年、東大を受験するんだからね」と叫んでいた。
- 犯行前にボヤ騒ぎも起こしている。
- 目標を失ったことで、今までの日々の情報量が無くなると、脳が「ドーパミン」を求めて行動することがある。
となりました。
リサーチ結果2(メンタルクリニック医師から伺った結果)
知人のメンタルクリニック医師から伺ったところ、
とのことでした。
筆者の推測
リサーチの結果から、筆者は
東大前で叫んでいることはもちろん、他人を刺傷するなんて、常人では考え付かない行動をしてます。
筆者も精神疾患を患った経験がありますが、筆者の場合は人が怖くて外出出来ませんでした。
経験から様々なタイプの精神疾患患者と話す機会がありましたが、ハイとローがはっきりしている「双極性障害」を疑います。
と推測します。
【参考 :テレ朝NEWS「勉強しろと圧力」逮捕の少年供述 「勉強しろと圧力」逮捕の少年供述…東大前切り付け(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース】
【関連記事】精神疾患に関する記事も掲載しています。是非ご覧下さい。↓
東大前刺傷事件の様な悲惨な事件を防止する3点
知人のメンタルクリニック医師に伺ったところ、3点あげて頂きました。
- 情報量が多い世の中で、疲れた時には脳を休める。スマホを見ず、情報を入れないこと。
- コロナ渦の中で、マスク生活が続いているが、人とのコミュニケーション能力を高めること。オンラインでもいい。表情に出してコミュニケーションをとること。
- 親や教育者は、「聞く耳」を持って接してあげること。
筆者も子の親として、大変勉強になりました。肝に銘じます。
参考事例3選
今回の事件と似た事例や、参考事例を紹介します。
小田急線刺傷事件
2021年8月6日、東京都世田谷区内を走行中の小田急電鉄小田原線車内で、36歳の男が牛刀を振り回し、10名が重軽傷を負った事件。
小田急線刺傷事件 – Wikipedia
京王線刺傷事件
2021年10月31日、東京都調布市を走行中の京王線車内で、24歳の男が刃物で乗客を切りつけた上、放火し、18名が重軽傷を負った事件
京王線刺傷事件 – Wikipedia
過去に類似事件を起こした少年の現在
別の視点から1つ紹介します。
今回の東大前刺傷事件と同様に、他人を巻き込む事件を起こした少年の現在についての記事です。現在は校正して立派になっている様です。
エリート学生の無差別刺傷事件、逃れられない“格付け”による劣等感と「高学歴の犯罪者」の顛末 | 週刊女性PRIME (jprime.jp)
未成年犯罪者の社会復帰も大事ですが、まずは被害者やそのご家族のケアをしっかりと行ってもらいたいものです。
まとめ~何のために受験するのか~
東大の医学部は国公立大の最難関です。
そこを目指していたということは、かなり高いレベルの学力を持っているのだと思います。努力もたくさんしてきたのでしょう。
受験は競争です。競争の世界では、合否があって当然です。
人は誰でも競争の場に立ち、努力を重ねれば合格したい気持ちが強くなります。
気持ちが強くなれば、失敗した時の不安も強くなります。
しかし、失敗した時に、今の自分の実力を受け入れることができなければ、その後の社会活動はどうでしょうか。
社会人になれば、失敗の連続です。
失敗しても、目標に向かって努力した知識を生かすことで、より良い仕事に繋げていきます。
大学受験の受験生は、あと数年で成人する方ばかりです。
失敗を受け入れる心構え『人間力』を、持って頂きたいと思います。
忘れてはいけないのは、受験は「ゴール」じゃない。ということです。
本当の「ゴール」に向かうための「1つの手段」であり、「課程」にすぎないのです。
また、私達大人は、子供が「ゴールに向かうためのレールは1本しかない」と思い込んでいたら、知恵をあげましょう。
「ゴール」に向かっては、何本もレールがある。途中で切り替え線だってある。
そのことを教えてあげれば、偏った思考は軽減されるはずです。
受験生の皆様、もし、勉強や受験がうまくいかず、誰かのせいにしたり、何も楽しめなくなったり、周囲の意見が聞こえなくなってきたら。
それは自分を受け入れる余裕が無くなっているのかもしれません。
そうなった時は、一端席を離れて外の空気を吸ってみましょう。誰かにありのままを話してみましょう。
最後に…
受験は競争ではありますが、勉強の「発表会」だと筆者は思っています。
順位は付きますが、「発表会」に向けた準備は嘘を付きません。
失敗しても、必ず自分の力となります!
自信を持って、受験に臨んで下さい!
筆者は、「ゴール」に向かって努力している受験生を応援しています。
【この記事を書いた人はこんな人です!是非、ご覧下さい!↓↓】
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