甲子園準優勝“下関国際高校野球部”がまさかの赤字!?今こそ「大人の力」を‼
こんなことがあっていいのでしょうか?
球児の誰もが夢見る甲子園。2022年の甲子園はまさに快進撃を起こした下関国際高校野球部の姿に、誰もが胸を打たれ、魅了されました。
その下関国際高校野球部がまさかの赤字……現在(2022年10月17日現在)、2,000万円の赤字があるとして、クラウドファンディングで寄付を募っているのです。
「一体何故?」
「甲子園に行くと学校って儲かるんじゃないの?」
「球児は大丈夫?」
など、様々な疑問や不安を抱くことでしょう。
実際には、下関国際高校の発表によると、甲子園に行き勝ち進んだことによって費用がかさんだことによるもの……
【参照: 下関国際高等学校ホームページ https://www.shiboyama.ac.jp/】
こんなことがあっていいんでしょうか。幼いころから野球に打ち込み、それこそ死に物狂いで努力してきた球児の熱戦に水を差すようなできごと。
今こそ言いたい。熱戦を魅せてくれた球児達に、今度は「大人の力」を魅せるときではないかと。
今こそ言いたい。球児だけに限らず、努力している子供達に「気にするな」と。
今回は、そんな窮地に立たされている下関国際高校野球部を応援するべく、祖父から息子まで野球一家育ちで、現在も野球に携わる仕事をしている筆者が、本記事では「野球に携わるWebライター」として呼びかけます!
是非、最後までご覧頂き、努力する球児、全ての努力する子供達に熱いご支援をお願い致します!
目次
下関国際高校野球部の現状
早速、下関国際高校野球部の現状を見てみましょう。山口県下関市の公式HPでは、以下のような現状が書かれています。
夏の甲子園で準優勝に輝いた「下関国際高校硬式野球部」がクラウドファンディングを立ち上げました。
【引用: 下関市ホームページ・下関国際高校硬式野球部応援プロジェクトhttps://www.city.shimonoseki.lg.jp/soshiki/3/79808.html】
山口県勢としては37年ぶり、下関市としては58年ぶりとなる決勝進出を果たした一方、予定を上回る膨大な経費がかかっている状況です。
この夏、最後まで諦めない全力プレーで多くの感動をくれた選手たちの応援プロジェクトにご協力をお願いします。
と、準優勝をした快挙の達成を祝うとともに、悲惨な現状を訴えています。
同ページ下部にはクラウドファンディングのリンク先が貼られており、「クラウドファンディング KAIKA」を使用して寄付金を募っているのです。
本来であれば、盛大にお祝いしたい気持ちでしょう。同クラウドファンディングでは、下関国際高校の理事長・校長のコメントや、寄付金の使い道などが掲載されていますので、一部抜粋させて頂きます。
- 全校生徒300人程度の小規模高校ながら準優勝を達成できた喜び
- 選手達はどんな強豪高校にも全力で戦う姿に感動を届けてくれたこと
- 選手達や7月末から大会最終日まで滞在し、コロナ対策費など、様々な経費がかかってしまったこと
- 経費4,500万円のうち、2,000万円程度が不足していること
- 全国の皆様から力添えを頂きたいということ
- 寄付金の用途は、出場経費や練習費用、コロナ対策費、応援生徒の参加費など
【一部抜粋: クラウドファンディング KAIKA/ 夏の甲子園準優勝!!ご声援ありがとうございました!下関国際高校硬式野球部応援プロジェクト!!! https://kaika-crowdfunding.jp/project/detail/92】
クラウドファンディングで支援をもらわないといけなくなってしまったことで、事態は皆の知るところとなりました。しかし、生徒さんや球児達には何の責任もありません。
「何も気にすること無く」胸を張ってもらいたいと思います。
下関国際高校野球部が赤字になった理由
では、何故これだけ多くの赤字となってしまったのでしょうか。
そもそも、必要経費4,500万円というのも驚きですし、半分近くである2,000万円が不足している状況。補助金などが捻出されるはずの大きな大会で、これだけ赤字になるものなのか?と疑問に感じました。
その状況について、ニュース記事では下関国際高校校長が赤字の経緯を伝えています。一部を抜粋して紹介します。
- 全校生徒300名程度の少ない学校で、元々野球の強豪高校では無いため、OBなどの支援が整備されていないこと
- コロナ対策のため、バスを貸し切りにしたが、詰めて乗る訳にはいかないので数台を借りた
- バスは1日あたりの貸し切りで、1台あたり数十万円
- 登録選手以外の選手や応援は、山口県とのピストン輸送で宿泊費を抑えることもあった
- 弱小高校でも目標に邁進すれば報われると選手達が示してくれた。最後まで諦めない
【一部抜粋: Yahoo!ニュースJAPAN /デイリー新潮/ 甲子園で大阪桐蔭を破った「下関国際高校」が赤字「2000万円」の大ピンチ! クラファンで「二度目の奇跡」は起こせるかhttps://news.yahoo.co.jp/articles/187a9d14f76c34a4b0684337f2898a5c4e380f02?page=1】
様々な工夫を凝らしても難しい状況になり、クラウドファンディングで寄付金を募らざる負えない状況になってしまったのでしょう。
Webでの寄付金活動は、ニュースにもなり、多くの意見が集まります。Webに公開されると怖いのが風評被害。
憶測から様々な意見が飛び交い、傷付く生徒さん、球児達もいらっしゃるかもしれません。現に、ネット上では前向きな意見ばかりではありません。
しかし、何度でも言います。「選手達は何も気にする必要は無い」ということを。
現状の生徒さんや、来年入学予定の生徒さん達にも、悪い影響が無いことを心から願います。
下関国際高校野球部を誰もが応援したくなるサクセスストーリー
そもそも、下関国際高校野球部は、今年の(2022年)夏の甲子園で何故これだけ話題になったのでしょうか。
そこにはサクセスストーリーのような背景があるのです。
下関国際高校野球部の坂原監督が就任した2005年当時は、監督が不在の野球部に部員が11名、練習試合でも負けの多いチームだったそうです。2008年には、夏に3年生が引退すると、残された部員はたった5人。
部の存続にも関わるような人数に、部員達の不安な気持ちを知ってか知らずか、社会人野球まで経験のある坂原監督の口癖は「弱者が勝つ。だから人生は面白い」という“ジャイアントキリング”の教え。
そんな熱血監督の指導は徐々に成果を出します。部員5人だった翌年は、新入生を交えて望む夏の大会で県ベスト8に躍進。この年には後のプロ野球選手宮崎敦次氏(元千葉ロッテマリーンズ)を排出しています。
結果を出すと、部員も増えるようになり、2017年に遂に甲子園初出場を果たすと、翌2018年には春夏連続出場と、飛躍を果たすのです。
そして迎えた2022年夏の甲子園。下馬評では決して優勝候補ではありませんでしたが、準々決勝では優勝候補の筆頭、大阪桐蔭高校を破り、準決勝でも強豪、近江高校を破るという快進撃を演じました。
強豪高校を続々と撃破する姿は坂原監督が目指し続けてきた「弱者が強者に勝つ」まさに“ジャイアントキリング”を達成したのです。山口県の小さな高校野球部の姿は、多くの人に感動を与えました。
まさにサクセスストーリー。下関国際高校野球部の姿は、どんな環境下でも目標に向かって努力をし続けることの大切さを教えてくれるものでしょう。
【参考 :NumberWeb“監督不在の野球部”が17年で甲子園準V…下関国際・坂原監督の「弱者が強者を飲み込む野球」はいかに生まれたか?https://number.bunshun.jp/articles/-/854345?page=3】
球児達は気にするな‼今こそ「大人の力」を魅せましょう‼
ネット上では、「野球だけ優遇されているのではないか」「○○がお金を出すべき」など、様々な意見があります。
しかし、クラウドファンディングで寄付金を募ると決めた以上、下関国際高校も意見に対する覚悟があってのことでしょう。
何度も逆境をはね除けてきた下関国際高校野球部。今回も大逆転の“ジャイアントキリング”を起こしてもいたいものですが、今回はお金の話。
何度でも言います。「選手達は何も気にする必要は無い」ということを。
現時点で寄付金は約1,300万円(2022年10月18日現在)。
野球を初め、スポーツが大好きな私には1つだけ懸念があります。
お金持ちしかスポーツは頑張れないという風潮にならないで欲しいということです。
寄付金は1口1,000円です。期限は2022年10月31日までです。
野球・スポーツが大好きな方、あきらめないことの大切さを教えてくれた下関国際高校野球部に、今こそ「大人の力」を魅せ、子供達に安心してスポーツに打ち込んでもらう活動の1つとして行動してみませんか?
下関国際高校野球部への寄付金活動はこちらのクラウドファンディングから!
【クラウドファンディング KAIKA/ 夏の甲子園準優勝!!ご声援ありがとうございました!下関国際高校硬式野球部応援プロジェクト!!!https://kaika-crowdfunding.jp/project/detail/92】
【この記事を書いた人はこんな人です!お問い合わせはお気軽にお声かけください!】
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