【注意】高齢者の悲惨な事故を防ぐ3つのポイント
ニュースを見ていて高齢者の事故が多いと感じることはありませんか?
実際、運転していたり、道を歩いていても
「あのおじいちゃん(おばあちゃん)随分真ん中走ってるな」
「なんか前の車、よろけてるな」
「おじいちゃん(おばあちゃん)ぶつかるよ!」
「一方通行に入ってっちゃった…」
などの実体験をお持ちの方も多いと思います。
このページでは、高齢家族を持つ筆者の経験と、知人警察官に聞いた現場の現状を基にご紹介します。
あくまで私見ですが、悲惨な事故を減らすために参考にして下さい。
是非、最後までご覧頂ければ幸いです🙇♂️
周囲の方が危ない!と感じたら免許返納すべき
と考えます。 では、目次に沿ってご紹介します。
目次
高齢者交通事故の現状
よく、「高齢者の事故が多い」などとニュースで聞くと思います。
実際どれくらい多いのでしょうか。実態とともに調べてみました。
そもそも高齢者って?
- 65歳以上を高齢ドライバーとしていることが多い。
- 70歳以上のドライバーは、高齢者マーク(もみじマーク)つけることが努力義務
- 70歳以上は、運転免許の更新時に高齢者講習の受講が義務
- 75歳以上は、高齢者講習と認知機能検査
高齢者って免許持ってるの?
内閣府によると、
- 運転免許保有者数は約8,221万人
- 75歳以上の免許保有者数は約513万人(75歳以上の人口の約3人に1人)
- 昨年に比べ約7.3%増加。今後も増加する見込み
とのことです。
高齢者になるとどんな危険があるの?
では、高齢者になるとどんな危険性があるのでしょうか。
こちらも内閣府によると、
- 加齢による動体視力の低下
- 一度に2つ以上の処理をすることが苦手になる
- 素早く判断する力が低下
- 身体機能の変化により、ハンドルやブレーキ操作が遅れる
- 認知機能の低下
※ 参考
免許更新で認知機能検査を受けた高齢者約166万人のうち
約5.1万人は認知機能が低下。
認知症の恐れがあったというデータがあります!
高齢者の事故って多いの?
- 比率は75歳未満の運転者と比較して2倍以上
- 物との事故が多く、全体の40%。75歳未満は23%
- 原因の1位がハンドル等の操作不適(ハンドル操作誤り、ブレーキとアクセルの踏み間違い)
- 操作不適による事故は、75歳以上は28%、75歳未満は16%
と、明らかに高齢者の割合が多くなっています。
【参考: 内閣府 高齢運転者の交通事故の状況】
最近の政府の対策
- 東京都では、今年から認知機能検査がWebで可能
- 各都道府県ごとに、免許返納の促進活動・移動手段の確保などに取り組む
- 政府も、認知機能検査の拡充に向けた動きがある
【参考: ImpressNEWS 東京都、免許更新の「認知機能検査」予約がWebで可能に】
最近の高齢者による交通事故事例3点
過去の事故って、言われないと中々思い出せないのではないかと思います。
しかし、忘れてしまっては過去の教訓は生かせません。
大きな事故を3つあげますので、振り返ってみましょう。
1 大阪狭山市で起きた暴走・衝突事故
2021年11月17日、大阪狭山市のスーパーマーケットに車が突っ込み、3人が死傷。
89歳の容疑者は事故直前、パーキングブレーキをかけずに路上で停車していたため、車が発進。
慌ててブレーキをかけようとしたが、アクセルとブレーキを踏み間違え、スーパーの入口付近まで進む。
さらに猛スピードでバック後、再び前進し、店の壁に激突したとみられる。
【参考: 読売新聞 妻のためトランク開ける操作、車動き慌てたか…暴走事故の89歳「サイドブレーキかけず」】
2 東京、池袋暴走事故
2019年4月、旧通産省元院長の運転する(当時89歳)の運転する車が暴走。
交差点に進入し、歩行者や自転車を跳ね、計11人が死傷。母子が死亡した。
被告は、「車に何らかの異常が生じ暴走した」などと主張。
検察は「不具合を示す痕跡は確認できず正常に機能していた」ことなどをふまえ、「初歩的な操作に対する注意義務に違反した過失は大きい」として、禁錮7年を求刑。
2021年9月、禁錮5年(求刑禁錮7年)の実刑判決。
【参考: 朝日新聞 母子死亡の池袋暴走事故、被告に禁錮5年の実刑判決】
3 江東区スクールバス衝突事故
2021年12月9日、江東区の交差点で、80代の男性が運転する車が道路脇に止めてあった車やスクールバスなどに次々に衝突した。
子ども4人を含む10人が負傷。
【参考: NHKニュース 80代男性運転の車 スクールバスなど次々と衝突 10人けが 東京】
など、印象に残る事故が多数あります。
被害に遭われた方のご冥福をお祈り致します。
絶対に教訓を生かさなければなりませんね。
【関連記事】危ないと感じたら110番通報。110番に関する記事も掲載しています。是非ご覧下さい。↓
現場の現状(警察官)6点
実際に事故の現場などではどうなのでしょうか。知人の警察官に聞いてみました。
警察官から聞いた現場の現状6点
現場では…
- 免許更新に来た高齢者の方との対応に苦慮することは多い
- 読み書きの能力低下を感じることもある
- 「何度も同じことを繰り返す」、「聴力の低下」している方が多く。免許更新作業だけで大変
- 話していて危険を感じ、免許返納を促すこともある
- 「自分はまだ大丈夫。」「車が無いと生活出来ない」という方が多い
- 事故現場に行くと、高齢者の方が関係している事故が増えたと感じる
といった話を伺いました。
※運転免許証の自主返納とは
運転免許が不要になった方が、自主的に返納することができる制度。
各自治体や公共交通機関の助成が受けられる。
証明書がわりになる運転経歴証明書がもらえる。
あくまで自主的で強制では無い。
【参考:警察庁 運転免許証の自主返納について】
高齢者の悲惨な事故を防ぐための3つのポイント☝️
以上の数字や現場の現状から、事故を防ぐには冒頭のとおり
周囲の方が危ないと感じたら免許の返納をすべき
と考えます。
ただし、理由があったり、中々おじいちゃん(おばあちゃん)が言うことを聞いてくれないのも事実です。
だからといって、悲惨な事故の理由にはなりません。
そこで、筆者の経験と某自動車保険会社への電話リサーチから見えた、高齢者の悲惨な事故を防ぐ3つのポイントです。
- 周囲の方が危ないと感じたら、ビデオを撮っておく
→高齢者は自分の運転はもっと上手いと思っています。 - じっくりと話す機会をもって慌てず、冷静に話す
→高齢者とその家族お互いが冷静に話しましょう。 -
免許返納が難しければ、車の没収やサポカーを検討する
→免許にこだわる高齢者の方はいます。打開策としておすすめです。
筆者の祖父も、誰が見ても危ないのにプライドが高く、衰えを認めてくれませんでした。
結局、家族会議で車を没収しました。
事故は誰も得をしません。もし自分の家族が高齢者事故を起こしたら、または高齢者事故に巻き込まれたら…ゾッとしますよね。
少しでも悲惨な事故を防ぐために、是非、検討してみて下さい❗️😀
【この記事を書いた人はこんな人です!是非、ご覧下さい!↓↓】
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません