【身を守ろう!】元警察官が行う実践的な防犯講座!~痴漢編~
夜に外出したり、人通りの少ない道を通ったりする時には、不意に不安になったり怖くなったりするものです。
特に、女性や小さな子供の行き帰りなどは、本人はもちろんのこと、家族も不安に思うことでしょう。
実際に、ニュースを見ていても、路上で通り魔に遭ったり、小さな子供に不審人物が声をかける事件があったりと、不安なニュースは多いです。
また、被害に遭われた方のお気持ちを重視して、報道はされていなくても、痴漢などの女性に対する事件は発生しています。
しかし、その様な実態があっても、いざ1人でいる時にどうやって対処すれば良いか分からない人は多いのではないでしょうか?
そこで、元警察官として約18年勤務した筆者の経験や知人警察官の意見を基に、実践的な防犯対策を紹介します!
いざという時のために備え、身を守るための知識を身に付けましょう!
今回は痴漢編です!是非、最後までご覧下さい!
目次
痴漢から身を守るための方法4選
まず、身を守るための基本方法4選を紹介します!
- 逃げるための護身術を身に付ける
まずは逃げることが重要です!相手は何をしてくるかわかりません!
命を守ることを最優先しましょう! - 助けを求める
周囲に大きな声で助けを求めましょう! - 通報する
身の安全を優先して通報しましょう! - 防犯ブザーなどのグッズを「見える化」する
防犯ブザーなどを持ち歩き、バックの外側に付けておくなどして「見える化」しておきましょう!少しでも被害に遭わないためには、「注意している」ことを「見える」様にしておくことも効果的です!
つまり、1人でいるときには、まず「逃げるための方法」が必要になってきます!
この「逃げるための方法」を誰でもできるもののみ紹介します!
痴漢の現状
警察庁や警視庁のデータを引用すると、下記の様な発生状況になっています。
痴漢の件数
2019年のデータによると、2789件発生(前年比+12件)しています。しかし、痴漢の特徴として、潜在件数という、隠れた件数があります。
実際に、WeToo Japanが行った調査データがあります。
- 痴漢被害を通報した人は10%以下
- 一方、約50.5%の人が「我慢した」
- 約 33.6%の人が「その場から逃げた」
と回答している状況です。
警察の情報だけでは把握しきれない状況が隠れていると言えます。
【参考 :WeToo Japan https://camp-fire.jp/projects/view/112676】
【参考 :警察白書 https://www.npa.go.jp/hakusyo/r03/data.html】
痴漢の発生時間
迷惑防止条例とは、各都道府県で定められている条例で、痴漢はこの条例違反または刑法の強制わいせつ罪にあたります。
グラフからも分かるように、通勤・通学時間や夜間帯の発生が多くなっています。
場所は、電車関係、店舗や路上といった場所が多くなっています。
年代別発生状況
10代~30代の人が被害に遭うケースが多い状況となっています。
未成年や若い家族を持つ方は不安な状況ですね。
【警視庁 こんな場所が狙われる:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/higai/koramu2/koramu8.html】
さらに、セコムの調査によると、女性の被害状況は下記のとおり。
不安を感じたことがある人は57%と、半数以上の人が不安に感じている状況ということが分かります。
【セコム 女性が巻き込まれる犯罪No.1「痴漢」…:https://www.secom.co.jp/anshinnavi/column/backnumber315.html】
こんなデータも…
痴漢とは違いますが、公然わいせつ罪をまとめたデータを性犯罪という括りで参考にご紹介します。
- 以前は検挙率が90%であった犯罪
- 認知件数(青線)が増えている
- 一方、検挙率が60%以下と減り続けている
といった状況にあります。
つまり、捕まりにくい犯罪になっているのです。
【法務省 :https://www.moj.go.jp/content/001178520.pdf】
痴漢を含めた性犯罪は、潜在化してしまいやすい犯罪です。
深刻化する前に防ぐ、身を守ることが必要な状況です。
もし痴漢に遭ったら…逃げるための護身術3選
護身術の講義などを受けたことがある方は感じたことがあると思いますが、一般的な防犯講座で教わる様な講座は、普段から意識していないと、とっさには難しい動きであることが多いです。
そこで、捕まえることよりも、まずは逃げることを重視した、実践的な護身術3選を紹介します!
少しでも覚えていれば、男性に力で劣る女性でもできることです。
まずは身を守りましょう!
護身その① 近付いてきたときは、バックの活用!
怪しい人が近付いてきた時の対処法です。危ないと思ったら躊躇せずに!
- 相手が向かってきた場合は、持っているバッグなどを顔面に投げつけます。
- すぐに股間を思い切り蹴り、すぐに逃げましょう!
- 急所は股間だけでなく、体の中心線に集まっていますが、とっさの場合は、狙いやすい股間がいいでしょう!
護身その② 腕を引っ張られたとき
相手に腕を引っ張られてしまった時の対処法です!
反抗してしまいがちですが、相手の力を利用して逃げましょう!
- 引っ張られた方向に足を踏み出して、手をパーにします。
- 一気に体ごと引っ張られている腕を引きながら、手を自分の頭の方に引き上げましょう。
- 相手の手が離れたら、股間を思い切り蹴飛ばして、すぐに逃げましょう!
- 引っ張り合いでは、男性の力に負けてしまいますので、相手の力を利用するために、1度引っ張られる方向に力を預ける方法です!手をパーにすることで、相手の握力が弱まります。是非、自宅で1度試してみましょう!
護身その③ 後ろから触られたり、抱きつかれたとき
不意に後ろから抱きつかれてしまった場合の対処法です。
肘打ちで怯ませて股間を蹴り上げて逃げましょう!
- まずは身体を持ち上げられないように、腰を落として踏ん張ります。
- 素早く腰を引き、身体をひねりながら相手の顔面に肘打ちを入れます。
- 右に体をひねり、反対側の顔面にも肘打ちを入れます。
- 肘打ちを繰り返し、抱きついている相手の腕がゆるんだら、回り込みます。
- 相手の股間を思いきり蹴り上げ、相手がひるんだスキに距離をとります。
被害を拡大させないために
被害に遭わないことが1番ですが、万が一の時には上記護身術を参考に、まずはなりふり構わず逃げましょう!
犯罪者は、何を持っているかわかりません。
周囲に人がいれば助けを求めましょう!
人がいなければ、安全な場所まで逃げて、通報しましょう!
身の安全を確保することが1番大切です!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
護身術というと、体をひねったり、腕を回したりといった、咄嗟には中々難しい動きがあることが多いです。
今回紹介したのは、そういった動きの無い、まずは逃げることに特化したものです。
大切な人が被害に遭わないために、万が一に備えて、ご家族で共有してみてはいかがでしょうか。
今後も有益な防犯情報を随時発信していきます!
少しでも犯罪被害が減ることを目指して。
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